ミャンマーで八角の木を育て、雇用を作り、平和を築く「八角平和計画」


【課題】

1.紛争・貧困による森林破壊が進んでいる

国内での政情不安、国境地域の少数民族が独立を目指す等政府と対立し武装蜂起 、貧しい住民による生計を立てるための不法伐採、焼き畑などにより、森林が荒廃した地域が点在するミャンマー。森林が不足し保水力を失った丘陵地は、雨季の土砂災害で孤立し、一層の貧困を生んでいます。

2.国内外の避難民の雇用がない

紛争により多くの人々がミャンマー・タイ国境地域に逃れ、難民・国内避難民となりました。 2008年の事実上の民主化の後は、各武装組織との停戦合意が進んでいるものの、彼らの生活環境、社会環境は全く整っていません。ミャンマー国内の平和維持のためにも、また彼らの基本的生活を育む為にも、現地での雇用創出は大きな課題となっています。

3.インフルエンザ 対策が不足している

遺伝子変異により新しい種類のウイルスを生じさせ、依然として脅威であるインフルエンザ。その対策として「タミフル」の備蓄は世界的な常識となっていますが、多くの国では必要量を備蓄できていません。ミャンマーをはじめとする経済力の弱い国々はこれを備蓄することができないのが現状なのです。


【目標】

1.八角のなる木の植樹による森林環境の回復

八角の実をつける「トウシキミ」は比較的、どのような環境でも育てやすい木です。この木をミャンマー国内で苗から生育し、植樹を進めることで、ミャンマー山間部の本来の豊かな自然環境を取り戻します。

2.八角の栽培と製薬産業化による雇用創出

これまで政情不安であったミャンマーのタイ国境地域の産業として、八角の栽培と、八角の成分「シキミ酸」を使ったジェネリック版タミフルの製薬産業を起こすことで、帰還難民・国内避難民に住む人々の新たな雇用を生み、ミャンマー国内の平和構築に寄与します。

3.ジェネリック版タミフルの製造

安価なタミフルを製造することで、経済力の弱い国々の備蓄とすることにより、人間の脅威である致死性・難治性のインフルエンザのパンデミック対策の一助となります。